獅子身中の虫 2014 1 26

 アメリカ人は、軍事力では、
絶対に中国に負けないと思っているでしょうが、
それは、慢心と言えるかもしれません。
 確かに、軍事力では、
中国は、アメリカには勝つことはできません。
それは、中国人も、よく理解しています。
 しかし、そこで思考停止することはないのです。
日本には、「獅子身中の虫」という「ことわざ」があります。
これは、獅子の体内に寄生しているのに、獅子を死に至らせる虫のことです。
 軍事力で勝てないならば、
まず、アメリカ国内に、中国に対して親近感を持つアメリカ人を作ります。
それが完成したら、中国に内通するアメリカ人を作っていくのです。
 「蟻の穴から堤防も崩れる」と言うではありませんか。
蟻が通るほどの小さな穴でも、放っておけば大きくなり、
堤防ですら崩壊してしまうのです。
 帝国は、必ず内部から崩壊する。
これは、歴史の鉄則です。
現代のローマ帝国は、いかなる結末となるか。

メディアの苦境 2013 3 10

「空を制するオバマの国家戦略」(実業之日本社)から引用しましょう。
 中国の買収工作の凄まじさは、ホワイトハウスや議会だけではない。
新聞部数の低迷に泣く、アメリカの大手メディアにも及んでいると見られている。
 アメリカの有名メディア、
ニューヨークタイムズやワシントンポストは、
「中国に半分買収されている」と大使館関係者が嘆く。
 ニューヨークタイムズなどは、
中国共産党の英文機関紙「チャイナ・デイリー」を最近2年間、
毎月1回〜2回程度、折り込み配布しているほどだ。
 「チャイナ・デイリー」は、中国共産党の宣伝機関紙だ。
つまりアメリカの読者に、その宣伝新聞が毎月配布されていることになる。
 こうした中国の機関紙を配布するという「中国向けサービス」に、
アメリカの有力二紙は、せっせと励んでいる。
 このような実態を知らずに、
ニューヨークタイムズの「ご宣託」とばかりに、
「中国擁護・日本非難」の評論記事を、
日本の大手メディアが掲載すると、
これは、中国の毒牙にかかってしまうことになる。
(以上、引用)
 これは、「中国はアメリカを買収できるか」という節にあります。
その節の中の「中国のアメリカ買収工作はメディアにも進行」から引用しました。
 そのほか、いろいろな分野において、
中国によるアメリカ買収工作は、成功を収めつつあります。
 それに比べれば、日本は、
アメリカのように買収されず、孤軍奮闘しています。
それが、中国から見れば、実に腹立たしいのです。
 日本と中国の関係は、少なくとも1000年以上、
両国とも歴史が長い国なので、それ以上かもしれません。
お互いに、手の内が、よくわかります。
 もちろん、日本人だって簡単に取り込まれてしまう人が多いでしょうが、
「歴史の知恵」を思い出しながら、うまく対処している人も多いのです。












































































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